船越菫

1996年、大阪府生まれ。2022年に京都市立芸術大学大学院修士課程を修了後、京都で油彩画を中心とした制作活動を行なう。 筆跡をなくす油彩表現によって、焦点をずらしたような曖昧なモチーフと実在感を追求した光を描く。自身の感覚的な記憶を想起させる日常の光に注目していて、身の回りの光を描くことで記憶を作品にとどめ、またその多義的な画面から観賞者それぞれの記憶が引き出されるような観賞体験をつくりたいと考えている。 近年の主な個展に「souvenir」(株式会社白鳩 本社ロビー / 京都、2021)、グループ展に「Mémoire et Lumière」(日本橋高島屋 / 東京、2023)、「TOKYO MIDTOWN AWARD 2020」(東京ミッドタウン / 東京)など。 2023年3月に飛生アートコミュニティーで二週間、滞在制作を行った。

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2020年、TOKYO MIDTOWN AWARD アートコンペにてグランプリを受賞した際に予定されていた海外のレジデンスプログラムが感染症の影響で中止となり、国内で改めて探した結果出逢ったのが、この飛生アートコミュニティーでした。
二週間という短い期間で懐かしさ、また帰って来たいという気持ちを感じるようになったこの白老、そして飛生という場所に巡り逢えたことへの感謝も込めて、滞在した春先の白老を包む光を描き留める思いで制作しました。