富樫 幹展「a clock」

会期
2025年9月6日~14日
時間
10:00-16:00
料金
ドネーション(寄付制)
場所
飛生アートコミュニティー (校舎内 展示室)
アーティスト
富樫 幹

展覧会について
ここ最近の自分の創造の起点になっている都市のスケッチ(クロッキー)と、これまでテーマにしてきた、絵を使って時間性を表すという二つをこの場所で合わせて作品にしたい。
時計(クロック)は時の流れを記録するものであると同時に、時刻を示すことで時間の経過を具体的に感じさせることができるという二つの役割を持っていると考えた。
例えば時間を切り取るように急いで描いたスケッチが時系列に並べられそこに時間軸が現れるように。
時間を数える存在でありながら、時間を認識させる存在でもある、森の木の年輪のように。

また飛生と関わらせてもらってきた時間の経過も個人的には関連付けたいと思い、それぞれの時計というような意味でタイトルは≪a clock≫とした。

プロフィール
富樫 幹
1982年生まれ。
北海道手稲山(標高1,023m)の麓で、札幌の最西端の町手稲出身。
現在は東京都在住、7,8年前に移住した。東京は人が多い。大抵東上野の作業場で作業している。出かけた先や移動中でも、スケッチでもするかとなることが多い。なんとなく気恥ずかしくなってしまったとき以外は結構する。自分にとって絵を描くことが業なのだからやるという面もあるが、スケッチはメモであって、その場にあるものや頭にあることをメモっておきたいということが先にある。
他の人があまりやっていないだろう手法としては、ライブパフォーマンスで、躍るダンサーを等身大で描写していくもの。動いている対象を順次残していくという点で、歩行者や街の景色を描くスケッチと趣旨は近いが、大きな画面では絵の進む過程を鑑賞者と共有できる。そして等身大であることから、「モチーフを”そのまま”
キャンバス(壁・支持体)に移行する」というコンセプトが成り立つ。
抽象画においては例えば音のように要素としてつくり、それを組み合わせて、空間で音楽的に成立する時間軸を発生させたい。時間性と方向の発生。スケッチやダンサーの描写にも共通すると思う、そこに特性があるのだと思う。
点や線の錯覚や円や三角や四角の死角に隠れし核を視覚に書くよう、果敢に感覚で掴んだ間隔を描く。

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