ウイマㇺ文化芸術プロジェクト

 - 「東西蝦夷山川地理取調図 五」 松浦武四郎 著 1859年(安政6年) 函館市中央図書館所蔵 -  -
「東西蝦夷山川地理取調図 五」 松浦武四郎 著
1859年(安政6年) 函館市中央図書館所蔵
2018年、「地域、アート、多文化共生・多様性」をキーワードに掲げスタートした、ウイマㇺ文化芸術プロジェクト。私たちにとって試みの年であった初年度は、地域の方々とコミュニケーションを積み重ねながら、人々の町への思いや土地の歴史と風土を知り進めていく作業でもありました。 また、地域資源、生活や営み、土地の文化を生かし、どんな取り組みやまちづくりができるのか共に思考するための「パブリック・ミーティング」では、「共生の方法 -Ways of Living Together」をテーマに据え、来場者とさまざまな意見交換を行うことができました。このテーマは私たちが何度も立ち返る問いとして、2019年度もさまざまな場面で議論を重ね、考察していく予定です。 ウイマㇺ文化芸術プロジェクトでは、地域の方々と協働し「当事者」を増やすことで、文化芸術を通じたウイマㇺ(交易)のさまざまな場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指します。 2年目を迎えるウイマㇺ文化芸術プロジェクトに、今後ともぜひご注目ください。

 ●「ウイマㇺ -uymam-」とは?
アイヌ語で“交易(※)”を表す。特に初期ウイマㇺ(1600年代初期)は、人と人、集落と集落、アイヌと他国・地域等、相互の目的・利益を叶えるための対等な交換儀礼であり、文字を持たぬアイヌにとってモノだけでなく精神文化的にも重要な交流であったとされる。その後(松前藩による和人地との区分策や商場知行制等を通じ、)アイヌ民族への政治経済的支配が強化されて行く中で、「ウイマㇺ」は1600年後半期頃には政治的支配の有力な手段の1つへと転化していったとされる。 ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマㇺの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマㇺ」の実践を試みる。  

※参考辞典:『アイヌ語沙流方言辞典』田村すず子、草風館 / 『アイヌ語千歳 方言辞典』中川裕、草風館 / 『萱野茂のアイヌ語辞典 増強版』萱野茂、三省堂 

文化庁委託事業 2019年度戦略的芸術文化創造推進事業
主催: 文化庁、ウイマム文化芸術実行委員会 
企画制作: ウイマム文化芸術実行委員会 
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